ラノベ

【感想】君に恋をするなんてありえないはずだった

ずっと気になっていた「君に恋をするなんてありえないはずだった」という小説をやっと読みました~。

Amazonの評価は☆4.3とかなり高評価ですごく期待していました。

では話の流れを軽くまとめると、

勉強合宿で、主人公(飯島靖貴)は困っていたヒロイン(北岡恵麻)を助けた。それから、恵麻は毎週予備校の帰りの電車で靖貴に話しかけるようになる。

球技大会の日、恵麻に試合を見に来るよう頼まれていたが応援していた女の子を助けようとして怪我する。放課後、教室で恵麻と会う。

いつもの予備校の帰り道、恵麻の中学の友達である磯貝久美子と会う。趣味が同じで色々と話をし、DVDを貸すという約束をして別れた。

久美子にDVDを渡すために週末会うことになった。久美子にからかわれたが無事DVDは渡せた。

高校では文化祭が行われた。郷土地理研究会の手伝いをしていた靖貴は恵麻が平山という男と話をしているのを見た。その後ちぃばぁに入っていた靖貴は泣いている恵麻を見つけ、励ました。

またもいつもの予備校の帰り道、ダイヤの乱れにより電車は混雑していた。恵麻を守るために靖貴は手をつないで帰った。

それから学校で靖貴に対するよくない噂が流れ始めた。そこまで気にせずに生活していた靖貴だったが終業式の放課後の教室でとんでもないことを聞いてしまった。

ここで一巻が終わり。そして、卒業の次巻に続く。

恵麻とすれ違ったまま受験が近づく。

登校日、久しぶりに学校に行く靖貴は一年の女の子に告白された。一時間だけ彼氏になってほしいと頼まれ、それくらいならと靖貴は了承した。

恵麻と会話をしない日が続き、靖貴の前期試験が訪れた。

無事に大学に合格した靖貴は久美子と一緒にライブへ行く。そこで思ってもいないことが起きる。

久美子と最後のデート?をした靖貴はクラスの男子たちとお別れ会をする。帰りに偶然恵麻と会い、途中の公園まで一緒に帰った。一度は分かれた靖貴だったが何かに気づき、恵麻のもとにもう一度戻ってきた。そして互いに告白をしてめでたしめでたし。

その後の小説には二人のバカップルぶりが書かれている春休み編が収録されています。

私にまとめる才能はないので、表面的な出来事だけをつまみ出しました。

感想

一言で感想を表すと

じれったいです。

ここまでうまい具合にすれ違う小説は見たことがありません。特に2巻のそして、卒業はそうでした。これも主人公の靖貴がいろいろ屁理屈をつけて、恵麻と向き合わなかったからです。

靖貴に女性に裏切られたもっと闇の深い過去があれば、良かったかもしれませんが特にそんなことはないです。

というか、恵麻に告白するときにやっと好きな人が自分ということに気づくって(笑)遅すぎませんか。結局好きな人が自分だと分かってから告白するし。別の人が好きとずっと思っていたら、告白しなかったということですよね。

靖貴君よー、もうちょっと感情に任せてもよいではありませんか。そこが靖貴の良いところかもしれません。

散々すれ違わせといて、最後の締めがあっさりしすぎていて残念でした。私にはこれ以上のよいエンディングは思い浮かばないので偉そうなことは言えませんが。

あともう一つ言いたいことがあります。メアドの紙飛ばされるってありますか?

ここは夜中にもかかわらず思いっきり笑いました。ラノベでもここまでのは見たことがありません。恵麻と靖貴をすれ違わせるために悪いことが上手く起こりすぎていると思いました。

もちろん、小説なのでそうしないと何も起こらないつまらないものになるとは知っています。

それ以外は文句なく面白かったです。特に春休み編のバカップルぶりは楽しませてもらいました。大体の小説は主人公視点か第三者視点で書かれていますが、恵麻視点もたまに書かれていてさらに心情が知れて引き込まれました。

高校生の頃を思い出すような作品でした。振られるのが怖くて自分の想いが伝えられない靖貴。靖貴がどう思っているか分からず怖い恵麻。周りの反応が怖くてなかなか本音を言い出せない気持ち。それが上手に書かれていました。

不満が多い感想になりましたが、面白かったです。私はラノベを多く読む方なのでこういった会話中心ではなく心情が多く書かれている小説は新鮮でした。

買って良かったと思える2冊でした。

 

ラノベを読む私の感想

私はラノベが好きなので、ラノベも絡ませた感想も書きました。

読んでいるとき私が思ったのは、こんな小説よんだことあるなーです。

それがこの小説、おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!

地味系男子と派手系女子が互いの目的のために協定を組んでいるうちに互いのことが好きになるというラノベです。このラノベを私は思い浮かべて読んでいました。

もう一つ思ったのは主人公の靖貴がヘタレすぎる。ラノベの主人公よりもヘタレですし、鈍感すぎます。最後の最後まで自分を好きということに気づきませんでした。比企谷さんでもさすがに気づきますよ。

ラノベばかり読む私にとっては恵麻と靖貴が全く会話しないのはつらかったです。ラノベは会話が多くて会話で話を展開できますが、会話は少なく心情描写が多くて変な感じでした。改めてラノベの読みやすさを実感しました。

恋愛ものはラノベの方がいいかなというのが私の結論です。私は現実的な恋愛ものを読みたいのではなく、理想的な恋愛ものが読みたいです。

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