久しぶりのラノベ感想です。
ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?3 時を超える愛を読みました。
前半は1,2巻に引き続き二人のイチャイチャがたまらなく可愛かった、中盤は少しシリアスめな話。そして終盤は素晴らしかったの一言。
この3巻としての流れがとても良かったです。夢中になって読んでいた。今までの中でかなり素敵なお話になっていました。
絵もエロかった。。。
こういった話は大好きです。
あらすじ
テーマは「27歳との真面目なおつきあい」――
話題沸騰の純愛甘々「歳の差」ラブストーリー、尊さ1000%の第3弾!!可愛すぎる奇跡のアラサー・織原さんと、一途で男前な男子高校生・桃田の真面目な恋愛物語はますます盛り上がっていきます!
期末試験(懐かしい!)やグループデート、さらに思いがけない「彼氏のお宅訪問」で奇跡が起きる!?
感想・ネタバレあり
以降、3巻の内容に触れる感想になっているのでネタバレ注意です。
プロローグ
プロローグは織原姫が小学5,6年生ごろの回想シーンでした。このころの姫ちゃんは料理教室に通っていました。そしてその料理教室の先生の瓜生梢先生。
あとから読み返して気づきましたが伏線が張られていましたね。
目つきはやや鋭いけれど、背はスラっと高く、モデルさんみたいな体型をしている。
そんなことよりもロリ織原姫めっちゃくちゃかわいいかった。あの挿絵のエプロン姿の姫ちゃんすこ! でした。
勉強会??
回想シーンから現代に戻りいつも通りにイチャイチャしていました。
作中でも触れられていましたが、ほんとうに便利な時代になりましたね。wifiとスマホがあれば遠く離れた人とでも電話ができる、声が聴きたいときには電話すればすぐ聞けちゃう。
姫も薫も毎日電話しちゃうラブラブのカップル。
ただ、桃田薫の高校では期末試験の時期。つまりテスト勉強をしないといけない。そこで姫が「次の週末に私が勉強を教えてあげる」と勉強会を開きます。
二人っきりだったら数学とか英語の勉強なんかせずに保健体育の勉強でもするのかと想像していました。が、最初は真面目に勉強していました。
しかし、姫は高校1年の問題すら解けなかった。
「ありおりはべりいまそかり」は僕も覚えましたね。フレーズは覚えていますが、何を意味しているのかすっかり忘れちゃいましたね。生物や日本史の内容とかもすっかり消し去りました。
使わないと筋肉同様衰えていくのはその通りですね。
しばらくしてイチャイチャしだします。足でツンツンする姫ちゃんが子供っぽくて良かった。
言い忘れていましたが、このときの姫ちゃんは女教師の格好で勉強を教えてくれていました。
思春期真っ盛りの男子高校生にそれはきつすぎませんか?よく桃田は自分を抑えていたなと感心して読んでいました。
リア充キャンプ
期末テストの成績が良かったらご褒美をあげる♡という織原の言葉で一気にやる気を出した薫。これまで120位くらいだった順位が28位になり織原からにあるお願いをした。
エッチなことも期待していましたが、一緒にキャンプに行ってくれないかということ。
そして桃田、カナ、ウラの男子3人と織原、指宿、魚海の女子3人、計6人の男女でキャンプに。
15歳の高校1年5人に27歳の社会人。傍からみれば高校生のグループに付き添いのおばさんでしょうね笑 すいません、訂正します。
高校生のグループに素敵なお姉さんです。
このキャンプが意外と重い話でした。
まず2巻で指宿が桃田のことが好きと告白したばかりなのに彼女の織原がいるというかなり気まずい雰囲気。
そこに魚海の範囲外からの爆弾攻撃。魚海ってこんなキャラでしたっけ。2巻の記憶がすっぽり抜けていたため魚海という存在時代忘れていました。
変にお互い気を使いあうよりも、いっそのことその話題を振り面と向かって話した方が良かったかもしれませんね。これがのちのカナとウラの事件にもつながるきっかけとなりましたが。
ティックトックしたり川で遊んだりBBQをしたりとリア充の夏休みを送って羨ましい限りです。どうでもいいですが僕はティックトックやったことありません。
織原さんの水着姿良かったです。口絵でのカラーだったのですがとてもご立派なものをお持ちでした。転んだ拍子に水着がポロっといくシーンは最高でしたね。
ただ口絵の織原が少し幼く見えました。
そして事件はBBQに起きた。
中学時代に転校してきた竜崎という女の子。ウラとカナ、桃田とつるむようになり4人でよく遊んでいた。しかし、男子だけのグループに女子が入ると大抵めんどくさいことになります。
ウラはリュウ(竜崎)に恋し、リュウはカナに恋をし、カナは別の女性を好きになるというぐちゃぐちゃな三角関係が出来上がっていました。
色々ありリュウが3人と距離を置きバラバラにはならなかった。
今もそのことを引きずっているウラとそんな過去なんて笑い話にしようとするカナ。
時間が解決してくれるとよく言うが、ずっと逃げていてばかりではいけない。いつかは向き合わなければならないのでしょう。
いつまでも引きずってはダサイと思っていたウラ。周りより大人びていた、大人になろうとしていたカナ。
両者の相談役として指宿、織原さんが活躍した話でした。
ギックリ腰にビックリ
見出しはダジャレです。正確にはギックリ腰ではありませんが。
親友である雪のまかろん(真華龍)ちゃんを高い高いしたときに腰をやってしまった織原。27歳でやっちまうのかよ。もうおぼさんじゃないかとつい思ってしまった。
桃田と会わないようにする理由がかわいかった。
シップくさいから。
あとは腰をやってしまったと桃田に知られるのが恥ずかしかった。おばちゃんだと思われたくなかった。
腰を負傷したおかげで桃田の父が営む接骨院に通院することができた。そして薫の家にお邪魔することに。そのときは家には薫ひとりだけ。。。。
期待していました。いつ大人の階段をのぼるのか。ワクワク……
しかし、、、予想外の姉の帰宅。
ここの薫の苦し紛れの言い訳が面白すぎた。ひとりで大画面のテレビで自家発電していたり、成人女性の使用済みのパンプスを使ったりと、お前そんなキャラじゃないやろ!!と突っ込んでいた。
姉にはバレバレだったようで、薫の異常な性癖は嘘だと思われて一安心。
しかし、薫が彼女を連れ込んでいると気づいた姉。自分よりも年上の織原さんを見てビックリ!!
高校1年の彼女が高校の先輩を通り越して女子大生をも飛び越えて社会人、しかも27歳だったなんて知ったらたまげるでしょう。どこのラブコメ漫画かと疑いたくなります。
ここからが感動・衝撃の展開でした。構成が良かった。
薫にふさわしい彼女が確かめるために料理を作らせる姉。織原がつくったのは卵焼き。その卵焼きは死んだ母親の作る卵焼きと同じ味だった。
衝撃的な事実が発覚する!!実は冒頭に出てきた瓜生梢先生が薫の母親だった。
マジでかよ!!ここでもビックリ!!
こんな運命ありかよ!!時を超える愛とはそういうことだったのね。ラブコメでここまで感動した展開はなかった。
2歳の時に亡くなった母親を受け入れなかった薫。母親の卵焼きのレシピを受け継いだ織原。母親のことが大好きだった姉は薫にも好きになってもらいたくて母親のことを薫に教えてきた。
これが巡り巡って織原と薫が出会い、織原のことを好きになり、織原が大好きだった母親も好きになれた。なんて素晴らしい話だったのか。
薫が生まれる前から姫とは出会っていた。付き合うのは偶然ではない。運命だったのでしょう。
はあーー尊いカップル!!
2巻を読み直してみると
織原さんの料理って。うちの味にすごく似てて。2巻111P
とありました。あとがきの通りここまでの構想は作ってあったのですね。
親父の小は座ってしろよなと織原さんからの抱っこ代わりのハグ。ちゃっかり回収してくるスタイルもすこ。
構成について
3巻の話の構成がほんと良かったと思います。
プロローグでキーとなる瓜生先生の登場。とともに運命の出会い、恋について軽く触れておく。織原と織原ママのゲームのやり取りを出すことで母親について伏線があった。
テスト勉強会では甘いイチャイチャを見せて読者を楽しませつつ、キャンプへの流れも作っておく。
キャンプでは大人になること、恋をしているときは周りが冷静に見えなくなる。好きだからこそ自分の理想を押し付けがちになる。重い話でも水着シーンが休憩になって良かった。
そしてギックリ腰からの接骨院→自宅訪問のムーブ。そして一人っきりから家族帰宅→バレル流れもスムーズだった。
最後の織原と母親の関係の回収。
無駄がなく飽きさせないように甘い話が時折混ざっていた。
まとめ
感動するラブコメでした!
ストーリーの構成がスムーズ。期末試験→ご褒美→キャンプ→腰を痛める→お宅訪問と自然な流れで読んでいて楽しく読めました。
なにより最後の結末が良かった!誰がこんな展開を想像できたのでしょうか?今まで読んできたこの二人だったからこそ、こんな運命的な出会いがピッタリ納得できました。これからも幸せでいてほしいカップルです。
そしてジェネレーションギャップを感じる会話も読んでいてとても楽しかった。懐かしさと最近の新鮮さを両方味わえて読んでいて飽きなかった。
好きなことになると早口で饒舌になるオタク特有の口調の織原さんも可愛かった。
絵もエッチぃくてたまらなかった。特に表紙の胸部のシャツの描写がリアルすぎませんか?しわの描き方が本物かと間違うくらいのリアルさ。
個人的な感想ですがおっぱい出しゃばりすぎな気がします。もう少し控えめが良かった。この表紙を持って買うのかなりきついんです。。。
あとは男の挿絵はいりません!
非常に満足の3巻でした。話がしっかりしたラブコメでした。
次からはどのような展開になるのか非常に楽しみです。ガチ喧嘩する展開もちょっと見てみたいかもしれません。