ネット彼女だけど本気で好きになっちゃダメですか?略してネトカノ買いました。そして感想書いてみました。
最初に正直に申し上げると試し読みの段階ではあまり面白そうに思っていませんでした。
ではなぜ買ったのか?それは表紙の女の子の「買って♡」という声が私の心に届いてきたからです。こいつ何言ってんだと思ってもらって結構です。それくらい素晴らしい表紙でした。
では中身の方はどうかというと一周回ってありです。一周回らなかったらなしです。現実的ではないけど中学・高校生の妄想だとこんな感じでしょ的な話です。可愛さを求めるならいいけどリアルさを求めるなら購入はやめるのをおすすめします。
ネトカノ内容(ネタバレあり)
周りがリア充ばかりで焦る主人公・天野隆盛はSNS上で偽恋人を作ることにした。その計画に一人の女性が乗ってくれた。それがアカネと名乗るアカウントであった。しかし、隆盛は間抜けがゆえに林檎とこころに嘘がばれてしまう。
趣味もあい、次第に異性として気になっていくなかアカネさんの投稿した写真にウォーカー君が写りこんでいた。ウォーカー君は生徒会のメンバーの月見里林檎と花咲こころの3人しか持たない手作り人形。
どちらかがアカネだと思い込み、暴こうとするもアカネはなかなか尻尾を出さない。
こころから週末家で一緒にゲームをしませんかと誘われる。こころと一緒にゲームをして衝撃的な事実を目にする。こころはゾンビゲーム前だと人格が豹変する新参実況者だった。
シルフというバーチャルユーチューバーを見るために林檎の家に隆盛とこころはお泊りすることに。そしてそこで隆盛は感動的なものを目にした。
アカネから現実での私を探してねと言われるも更に驚きのことが、ウォーカー君を春風亜衣も持っていたのだ。
ネトカノ読んだ感想
アカネの正体
月見里林檎で確定
最後まで読めば分かりますが、アカネは月見里林檎で確定です。それ以外考えれられません。
『現実でわたしのことを見つけられたならね』と言っています。林檎は一度隆盛とオフ会で出会っています。しかしその時の隆盛は現実の林檎ではなくSNS上のリンゴしか興味がありませんでした。それに失望して林檎は突き放すような言葉を言ってしまいました。
その後も隆盛への気持ちは変わらず抱いています。隆盛が現実の林檎を好きになることを林檎は望んでいます。ネット上でのアカネが好きだとしても現実の林檎としては好きだとは限らない。林檎は過去のトラウマから現実の自分に恋してくれるまでは会おうとしなかったのです(中学生のオフ会のように現実の自分に興味をもってもらえないのは嫌だから)。
あと付き合ってくださいの返信が『いいよ』でした。中学のリンゴのアカウントのオフ会の誘いへの返信と同じです。明らかにわざとでしょう。
こころがアカネならわざわざそんな面倒なことをする理由がありません。実は「わたしアカネだった」と告白して付き合えばいいです。仮にアカネがこころだとしたら、打ち間違いしたり、最近ツインクラ-?始めたばかりというのが演技になります。だとしたら、かなりの悪女ですよ。しかも嘘が苦手です。
それに裏アカウントが隆盛だと知っているのは過去にオフ会をしたことがある林檎だけです。それなら、いかにも怪しい偽恋人募集のツイートに反応したのもうなずけます。
本当に好きな女性かアカネを選ぶのか?
この作品はアカネの正体がポイントではありません。隆盛が誰に告白するのかを我々読者が見守ってあげることです。隆盛はアカネが今のところ一番好きです。しかし、隆盛は別の女性が好きになっていき、アカネと現実の女性どちらをとるのか葛藤してくるのではないでしょうか?林檎が好きになる可能性もあります。
アカネではない女性に告白したとしてもその女性が隆盛が本当に好きな女性だったらそれでいいんです。もちろん理想は現実で好きになった女性がアカネで、二人仲良くハッピーエンドです。
バッドエンドは好きでもアカネでもない女性をアカネだと思い、告白してしまうことです。お互いいい思いをしません。
最後の最後に隆盛が現実で好きな女性をとるのかそれともネット上のアカネさんをとりアカネさんと思った女性に告白するのか、男が試されますね。あとは隆盛の性格上アカネを勘違いしてしまいそうです。
アカネの正体を勘違いし、アカネではないと思っていた女性が好きになり、そしてその女性に告白。実はアカネでした~~。という展開もありえそうな気がします。
シルフ=亜衣?
私のなかではシルフ=亜衣という図式ができています。特に決定づける証拠はないですけど。ただ、バーチャルユーチューバーの中の人はいない!のでここから話を広げるのは難しい気がします。最近のバーチャルユーチューバーは中の人がいますと明言しているのもいるようです。
最後の亜衣がウォーカー君を持っていた理由はまあなんでもいいです。そこは重要ではないです。アカネ候補が一人増えてしまいました。鈍感な隆盛のことなのでさらにあたふたする様子が手に取るように分かります。
おそらく次は会長も持っていたという衝撃的な事実が発表されることでしょう。
主人公のあほさ
主人公があほすぎます。もうね私は読んでいて呆れていました。自分だと思って読んではいけません。自分は神視点だと思って読まないと馬鹿馬鹿しくなってきます。
周りに流されすぎ
周りがリア充になった→ぼっちになるかも→よし偽彼女作るぞ。っておかしすぎです。偽恋人作ったところで実際に会ってデートするわけでもないし意味ないです。話のネタにしかなりません。
よくある、周りを気にしてしまう女子高生的な感じです。
結論をすぐ出しすぎ
よく考えずに結論を勝手に決めつける印象でした。流し読み程度で読んだので、細かいところまで読んでいないので分かりませんが、アカネが林檎ではないと決めつけるのが納得できませんでした。可能性を残しておくべきでしょう。
鈍感すぎる
ラノベのテンプレといってしまえばそれで片付けれますが、さすがにこれほどの鈍感主人公はあきれます。竜胆君て誰ですか?お前は竜胆と林檎がいっしょにいるのをみたのかよ!ってつっこみたいです。
まだ林檎が竜胆と仲睦まじい様子があれば分かりますが、登場すら出ていないモブです。
正直、真面目に読むと頭がおかしくなります。ですが、こんなもんだと割り切って読めばおもしろい作品です。
今後の展開
勝手に今後の展開について想像してみました。ここからは林檎がアカネだと仮定します。というか2巻出ますよね?さすがにあの終わりなわけないですよね?
今のところ隆盛はこころに一番惹かれているという印象です。こころが好きになっていくが、林檎がアカネだと確定してくる。こころが好きだけどもアカネも好き。どっちに告白すればいいのか葛藤していく展開。
それか、現実の林檎に恋をしていきアカネが林檎だと確信していく。そして告白して二人仲良くちゅっちゅ。ただ、こころがどうかかわってくるかってところです。
途中で予想した、アカネの正体を勘違いし、アカネと思っていない女性(林檎)が好きになり告白。そして実はアカネだったという展開。これが一番おもしろそうかな。
おそらく2巻も買います。私の心に訴えてくるようなイラストを期待しています。
ちなみに私は亜衣さん一筋ですので出番が増えると嬉しいです。真希先輩は今のところ空気ですね。