ラノベ

「毒舌少女のために帰宅部辞めました」感想・考察

表紙に惹かれて「毒舌少女のために帰宅部辞めました」を購入しました。

読んでみた感想をまとめました。前半部分はネタバレなしの感想、後半はネタバレありの中身についての考察です。

 

毒舌少女のために帰宅部辞めましたの感想(ネタバレなし)

会話のテンポがいい

この作品の一番の魅力が会話のコミカルさです。

主人公は冗談しか言わない(たまに真面目なことも言う)変人です。これは自他共に認めるほどです。

一方のヒロインはタイトル通り毒舌キャラです。

この変人と毒舌少女の会話が、カレーとソースのように合わなさそうに見えて意外と合うというものです。

毒舌を吐くが主人公は上手いこと冗談でかわす。主人公のメンタルには脱帽します。会話がとてもおもしろくテンポよく読めます。

ヒロインの主人公に対する態度

ヒロインも毒舌を吐くだけではなくツンデレ要素もあります。徐々に毒舌の吐き方も変わってきています。

Sっ気のヒロインが好きな人におすすめです。

ここからはネタバレありです。

毒舌少女のために帰宅部辞めましたの内容

プロローグ

帰宅部の主人公榊木彗は、担任の美人教師に毒舌女子高生日羽アリナを更生させるよう頼まれる。アリナに話しかけるも、いきなり「死ね」や「きもちわる」などと毒舌をはかれる。

1章

友達作りのためにテニス部のお手伝いをした二人(彗とアリナ)。翌日、体育館でバドミントン部とテニス部が体育館の利用で揉めていた。友人の頼みで彗が駆けつけるもどうしようもなかったが、そこにアリナが登場。アリナのおかげでなんとかその場は収まったがどうして、アリナが面倒ごとに首を突っ込んできたか分からない彗だった。

2章

引き続き様々な部活のお手伝いをしていた二人。転んだところをアリナに助けられた二渡鶴が、アリナを探していた。鶴はアリナに感謝の気持ちを伝えたが、アリナは違うと否定していた。もちろん助けたのはアリナだった。

新聞部の手伝いで野球部のもとにインタビューをしにいくと、野球部の部長がアリナをストーカーしていたことを知った。

3章

土曜の朝に見知らぬ番号から着信が。なんと電話相手はアリナだった。学校に向かうと掃除の手伝いをさせられる彗。しかし、保健室で衝撃的なものを目にした。

実はアリナが二重人格者だった。

見た目も性格も100点なアリナがいた。今までの毒舌アリナは自分を守るために作り出した人格だった。

アリナに告白したい後輩がいるという白奈の相談を受け、上手くその後輩とアリナが二人っきりになる状況を作った。後輩君は今のアリナに告白するもひどく落ち込んでしまう。

アリナと彗の関係がばれそうになり白奈に中学時代好きだったと告白すると、なんと白奈も好きでしたと告白する。

4章

二渡鶴の頼みにより生徒会の手伝う二人。手伝いのなか、集合写真を見て気分を悪くしたアリナは二日間学校を休んでしまう。元気になって学校に来たアリナが発したのは「二日間の記憶がない」と。

5章

文化祭当日。アリナと二人で生徒会の仕事をこなす主人公。アリスのファッションショーにこっそり見に行くが、亜紀先輩を見るや天使アリナさんに変わる。

しばらくしたら、毒舌アリナさんに変わる。いつものごとく殴られる。そして目が覚めると薔薇園(元職員)にいた。

今後のアリナについて考える彗であった。続く

 

こんな感じです。

読み終わった感想(ネタバレ)

1巻読み終わった感想として、よくわからなかったです。

会話はおもしろい

前半部分は非常に楽しく読めました。毒舌のアリナと主人公の彗の会話がおもしろく、スラスラと読めました。ただ、アリナが実は二重人格者だったということが分かったあたりから、面白みが欠けてきました。

二重人格、ここでは毒舌のアリナと天使のアリナの二つの人格とします。どちらのアリナも自分が偽物だと主張し、自分が消えると言っています。まだ何らかの秘密があるでしょう。

地の文のうまさ

会話の面白さもさることながら、地の文も引き込まれる面白さです。地の文は大体が主人公の独白です。比喩表現の仕方が上手いです。

ただの地の文が脳内の中で変換され、鮮明な写真が浮かんできます。さすがにそれほどではないですが、とても読みやすく、絶妙です。

設定があいまい

重人格と分かったあたりから作品がシリアスなのかラブコメものか微妙なものになっています。

1巻だけの内容からだとどちらが本来の人格か分かりません。当初、毒舌アリナは彗をぶった切るような毒舌しか言っていなかったものが、徐々に彗の冗談に上手く返すようになっています。しかも、着替えのときはデレもしています。二人の関係が徐々に良くなっています。

自分を守るために生み出した人格である毒舌アリナが彗によって変わりつつあります。主人公が冗談ばかり言うふざけたキャラの立ち位置になっているのもあり、彗自体がどうしたいのかも分かりません。

そもそもなぜアリナから今の人格を消そうとしているのか分からないです。赤草先生くらいしか二重人格のことを知らないようです。赤草先生に弱みを握られているのが関係しているのでしょうか?

 

正直現段階では謎が多すぎて、よく分かりません。この感想も何書いているのか私自身分かりません。

白奈の扱いが雑

あとは他のヒロインが後半につれて存在感が薄れています。特に白奈はもう少し、登場させるべきでしょう。お互いに好きだったと言ったのに(彗は嘘)後半全く出てきません。

あとは挿絵をもうちょっと頑張ってほしいです。表紙の絵がきれいだっただけに残念です。

 

ゴールデンタイムの男女逆転っぽい話を想像しました。続巻がでるなら買おうと思っています。

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