よう実

【よう実5巻】感想・ネタバレあり 体育祭開幕!!

ようこそ実力至上主義の教室へ(よう実)の5巻を読みました。感想です。

 

4巻まではぱっとしない地味な話だった。が、5巻の体育祭は表では華やか、裏では黒い話。己のからだで勝負するシンプルな体育祭で楽しく読めました。

少しずつ綾小路が本性を現しつつあります。坂柳の最後の発言も気になるところ。これから更に面白くなっていきそうです。

よう実5巻のあらすじ

今度の舞台は、究極の実力勝負の体育祭!

長い夏休みを終えたDクラスを待ち受けていたのは体育祭。だが、高度育成高等学校の行事が生半可なものであるはずもない。全学年が赤と白の二組に分かれ勝敗を競う体育祭で、DクラスはAクラスと共にB&Cクラス連合と戦うこととなった。さらに全ての競技に順位がつけられ、順位ごとにポイントを得られるという。ここまで足を引っ張る存在だった須藤が一躍Dクラスの切り札となり、運動自慢達が腕を鳴らす。一方、自分のやり方を変えず周囲と軋轢を生む堀北。その隙をCクラスの首魁たる龍園と影に潜む裏切り者が見逃すはずもなく――!? 大人気クリエイターコンビが贈る、新たな学園黙示録第5弾!? 究極の実力勝負の体育祭が始まる。

3巻では無人島でのサバイバル特別試験、4巻では船上での優待者当て特別試験。

5巻では体育祭!!

 

あまり親しみがもてない試験続きでしたが、身近な体育祭が試験(正しくは試験ではないですが)。あのクラスのトラブルメーカーだった須藤がクラスのヒーローになる時です。

感想・ネタバレあり

5巻は体育祭!!

体育祭はこれまでの試験と違い団対抗戦。

AクラスとDクラスが赤団、BとCクラスが白団。2年、3年の他学年とも合同に行う初めてのイベントでした。

全員参加の個人競技に団体競技、そして推薦競技(クラスから数名を選出)とこの学園は体育祭の競技が盛りだくさん。100m走と200m走両方やるというキチガイっぷり。

仮に推薦種目にも全部出場するならば12種目も一日でこなさければいけません。高校1年生の体力的にきつすぎませんかね。

 

参加表がカギとなる

これまでの試験(サバイバル、優待者当て)は試験が始まってからでもどうとでもなります。綾小路がリーダーを入れ替えたり、携帯の持主を替えたりとしたように。

ただ、体育祭はそのような手段はあまり有効ではないです。

体育祭のカギとなるのが競技毎に誰がどの順番に出るか決めた参加表。他のクラスの出場する生徒の順番が分かってしまえば、効率よく勝ちを重ねていけます。

 

 

2年や3年の先輩の活躍はあまり描写されていませんでした。最後の綾小路と堀北兄とのリレー勝負しかなかったので残念でした。とは言っても先輩の活躍が多いと書くのも読むのも大変になりそうなのでしょうがないですね。

姑息な龍園の作戦

同じ白団として戦うBクラスとCクラス。

CクラスにはBクラスと協力する姿勢が見られませんでした。龍園が勝負を捨てないというのは3巻の無人島特別試験の時に分かっていました。またもなんらかの作戦を考えているはず。

 

そして龍園がとった作戦は櫛田からDクラスの参加表(各競技の出走順などが書かれた紙)を事前に入手し、強い選手には勝ち目のない選手を当てて、勝てるところは確実に勝ちをとろうという作戦。

櫛田がDクラスを裏切りました。1巻から裏の顔がゲスかったのでそれほど驚きませんでした。優男イケメンの平田とかだったらびっくりしていたでしょう。

櫛田が龍園と結んだ契約の内容は堀北の退学の手伝いをしてもらう代わりにCクラスの情報を渡すというもの。Dクラスではなく、堀北に恨みがあった。

 

堀北と櫛田の関係性

櫛田は堀北のことが嫌いです。堀北は櫛田のことが嫌いな雰囲気を醸し出していましたが嫌いではないようです。

堀北と櫛田は同じ中学を通っていた。堀北は偶然、櫛田の裏の顔を見てしまったから学園を退学させようとしています。偶然かどうかは知りませんが櫛田の本性を知っています。櫛田は自分の本性を知っている人を残しておきたくなかったから堀北を退学させたかった。

 

外部との連絡等ができない学園に櫛田が来た理由も本性を知らない人が学園にいないから入学したかもしれません。

徹底的に堀北をつぶす龍園

櫛田と契約を結んだ龍園は堀北をつぶしにかかります。

競技では堀北よりも運動神経の高い陸上部員と同じ組になるようにします。そして堀北は100m走で陸上部に負け3位となります。

障害物競走でも同じ選手となるように仕組みます。

 

そしてCクラスの陸上部の木下は故意的に堀北と接触します。そして2人とも倒れて順位は下の方に。

ここからが龍園の恐怖政治。

 

堀北が故意的に木下に接触して怪我させたと嘘をつきます。木下に莫大なプライベートポイントを上げる代わりに、接触したとき怪我をしたように思わせるために龍園が木下に怪我をさせます。

 

さすがにやりすぎだと思いますね。木下も龍園には逆らえないので仕方なく呑んだのでしょう。

 

ピンチに追いやられた堀北、そこに綾小路からの救いの手が。

Cクラスにも裏切り者がいました。龍園が木下に「堀北に自然に接触しろ」という命令している盗撮動画を龍園に送りつけました。

これで大事にならずに済みました。

 

さすが、綾小路。友達として助けたではなく、ここで堀北という駒を失うのは惜しかったから助けただけなのでしょうが。

ポンコツ堀北と須藤

5巻では須藤が一応メインキャラなのでしょう。

5巻の独白は須藤でした。

 

勉強もできる・運動神経もいい堀北のポンコツ具合が顕著になってきました。他のラノベだと優秀のキャラなはずなのによう実ではポンコツに感じてしまうのがよう実の特徴です。綾小路という最強のキャラと比較されるために劣っているように感じるのでしょう。

 

堀北は「上手くやる」と「仲良くなる」の二つが同意義に思っているところがあります。綾小路はそこがうまいです。

仲良くなるつもりはないが、駒として使えるから上手くやっているのが綾小路のイメージです。

 

須藤と堀北は似ています。

須藤も堀北もおなじ壁にぶち当たりました。

堀北は勉強ができる、定期試験のときは勉強ができない足手まといが邪魔。須藤は体育祭で自分たちが勝てないことや龍園のグレーの反則行為にイラつき仲間に当たってしまった。

 

2人とも誰かに認められるためにしているだけで、クラスのことを考えていません。堀北は兄に認められたい、須藤も活躍したい気持ちが優先してクラスの人の気持ちをないがしろにしていた。

 

堀北は自分一人ではできないと気づき須藤という脳筋バカの最強の戦士を手に入れました。きっとこの駒が綾小路のいいように使いまわされそうですね。

 

感想まとめ

5巻は頭脳戦要素は少なかったので楽しく読めました。

5巻で気になるのが

  • 櫛田と堀北の中学時代
  • 坂柳が言っていたホワイトルーム

父親が作り出した最高傑作が綾小路。綾小路の敗北はすなわち父を打ち負かすこと。

なんらかの施設に隔離して最強の人類でも作ろうとしていたのでしょうか。そこにいたのが綾小路と坂柳なのでしょう。

 

今回は一ノ瀬さんの登場が少なかったので残念。これから登場キャラが増えていくのでどんどん登場する回数が減ってきそうなのが悲しいです。

次巻6巻の感想>>>【よう実6巻】感想・ネタバレあり 堀北覚醒!!

 

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