ラノベ

【弱キャラ友崎くん Lv.7】感想・ネタバレ 菊池さん、そしてみみみ……

弱キャラ友崎くんlv.7読みました。今回の7巻も安定して面白かった!!

なんとページ数が488ページ!。購入したときはかなり分厚っ!
と、思ったが意外とさくさく読み進められる。

神絵師のフライ先生のイラストもいつも通り神がかっています。後半のみみみと菊池さんの挿絵はほんと引き込まれそうなくらい。文章の表現、絵による表現が互いに合わさりカラフルに色づいて見えた。

個人的に表紙の菊池さんの絵が一番好き。

弱キャラ友崎くんlv.7 あらすじ

そして、舞台の幕が上がる。

掛けられた言葉。誠実の意味。向き合った、彼女の気持ち。

俺をとりまく環境の変化は劇的で。
けれど、そんなことはお構いなしに時間は進んでいく。

文化祭の準備もいよいよ佳境。
演劇の練習が、ついに始まった。

登場人物と演者のイメージを近づけるため、俺と菊池さんは「日南の過去」を取材することになるのだが……?

俺の、俺たちの―――。
一度きりの文化祭が、幕を開ける。

弱キャラ友崎くんlv.7 感想・ネタバレ

6巻のラストにみみみに告白された友崎くん。彼はみみみにどのような返事をするのか?友崎にとってつ、付き合いとはどういう意味なのか?

文化祭の演劇を中心に進む話でした。

友崎の気になる女の子

いつも通り朝の日南との会議。3年に進級するまでに彼女を作るという課題に向けて攻略する女子を2人選ぶ。そして友崎が選んだのは……

「―みみみと、菊池さん」21P

まあ、妥当なところ。驚きもしない。まあ、そうだよね。。。

 

ただ、友崎は人を好きになるのがどういうことかよくわかっていない。日南に尋ねるも、冷静に依存、性欲、独占欲か利害の一致なのではというロマンのかけらもない答えを返す。

友崎、その女に聞いても意味ないぞ!!おにただ。
自分でおにただ使うのってかなり恥ずかしいですね。よく日南さんはあそこまで多用できますよね笑

 

そして日南さんはイベントマップ、いわゆる個別ルートに入るための課題を与えます。

  1. 好きなタイプ・付き合いたい異性の条件を話し合う
  2. 2人だけのお揃いアクセサリーを身につける
  3. 五秒間以上、手と手を触れ合わせる。

なに、このレベル高い課題は……。1はまだわかるが2と3は付き合っていないと不可能に近い条件。

おにただは7巻でも健在でした。後半は全く出てこなかったのが少し残念。おにただのために友崎くんを読んでいるといっても過言ではありません笑

まあ……がんばれよ、友崎くん!

意識しあうみみみと友崎

告白された・した事実は変わらない。そりゃぁ、意識しちゃいますよね(・∀・)ニヤニヤ。思春期真っ盛りの高校生ですからね。照れてるみみみたまりません

そういえば好きな子と何度も目が合ってしまうのは周波数が一致しているからとかバクマン。でありましたね。

現実的に考えると意識しているぶん、自然と好きな子に目がいく頻度が増えるだけで相手からしたら、特に何も思われていないのが多い...だけな気がします。

 

変化を見逃さないあの魔王の日南さんは2人のぎこちなさにすぐ気づいちゃいますよね。あっさりとぼろをだしたのは友崎くんではなく、みみみ。恋する乙女だった。

はやくくっついてしまえよと何度思ったか。ただそれは叶わなかった……

 

みみみ……よく頑張った...

話の流れに沿って感想を書くこともありますが、今回はキャラ別に感想を書いているので流れは無視して書いています。

 

最近○ガイルを読み直しているのでこういった話に弱くなりつつある僕です。みみみに何度やられかけたか。

友崎くん視点なのでみみみの心情が書かれていなかった。なので、みみみの直接的な気持ちは分からなかった。でも、時折みせる会話から彼女なりの気持ちが伝わってきた。

 

友崎くんが菊池さんと一緒にいるときに嫉妬してしまうみみみ、階段で2人っきりで意識しているみみみ、漫才で距離を縮めようとしているみみみ、真っ白になった友崎くんを助けるみみみ、そして何よりもラストの菊池さんの下に向かわせようと友崎の背中を押すみみみ

なんでそんなにも優しいのか...

もっとわがままになってもいいのに・・・

泣いていいんだよ...

 

こうなると分かってはいたが、辛い...。

なんやかんや報われないみみみ。ただただみみみに幸せになってほしかった。。これからも二人の夫婦漫才は読みたい。

理想を目指す菊池さん

先にみみみについて書いたせいで暗いテンションのままで天使菊池さんの感想を書かざるをない。ただ橘、お前だけは許さない!

なんとなく菊池さんを友崎くんは選ぶだろうなと思っていた。ただ、もしかすると俺の特別は自分を変えてくれた日南だ!と日南に行っちゃうのも少し予想していたが菊池さんを選んでくれた。

 

友崎くん所属する2年2組の演劇『私の知らない飛び方』と菊池さんの環境・心境が非常にマッチしていた。というか一致した作りになっていたのは良かった。

アルシア=日南、リブラ=友崎くん、クリス=菊池さん。

外の世界を知らないひとりぼっちのクリスを外に連れ出すリブラ。昔の友崎くんと菊池さんを思い出しました。

 

やはり一番衝撃的だったのは結末。クリスは飾り職人を目指し、アルシアとリブラが結婚する終わり。この結末を友崎くんには伝えていなかった。そして文化祭当日にこの結末を知った友崎くん。

つまり演劇を通して告白を断れたのか…

予想していなかった展開だっただけにえ?え?ってなってしまった。。。

 

そしてみみみの登場!!なんていい子なの。。。

菊池さんが待つ図書館に向かう友崎くん。

菊池さんにとって作者視点の理想はアルシアとリブラが結ばれること。これは何というか、将来的に日南と友崎くんがくっつくという前振りなのかと思ってしまった。

憂いはその程度にしておきます。

 

そして

「―菊池さんのことが好きだ。俺と付き合ってほしい」458p

シンプルだけど、今までなよなよしていた友崎とは思えない告白だった。非常に良かった。友崎にとってのつ、付き合うとは何なのか?見つかったと思えるスッキリした言葉。

おめでとう友崎くん!パチパチ

日南の過去

少しずつ魔王の過去が明かされていきます。

演劇のために日南の過去を調査したが、大体どんな感じなのか分かった7巻だった。

あくまでも僕個人の感想です。キーとなるのが次の二つ。どちらも橘のセリフなのが気に食わないですが。

「まあ、私には関係ないけどね。……って」226P

「だって葵に妹って―一人しかいないはずなんだよ」241p

優秀な妹がいたから親にあまり期待されていなかった。しかし、なんらかの事故で(葵が関係している)亡くなった。

死んだ妹の代わりに自分がなろうとしているのではと。

「私はすべてを持っているわ。けど―」
「だからこそ―なにもないの」409p

というのも多少納得できる。親が求めていた妹を必死に演じている。だけどそこに自分はいない。プレイヤー視点の自分がいる。

空っぽというのもそんな感じではないでしょうか。

 

ただ、妹が死亡というのは話としては重いのが気に食わない。離婚で妹と離れ離れというのもありえそう。

ダメ父のせいで妹たちと離れ離れになった

感想まとめ

ラノベものは大抵付き合ったら終わり。付き合うまでの物語が多いですが、友崎くんは菊池さんと付き合った今後どのように進むのか非常に楽しみ!!

日南の過去、日南の闇を友崎くんが解決していく話になっていきそうですね。

そして次からはカップルになった菊池さんと友崎くんのイチャイチャが見れそうでよだれが止まりません。付き合いたてでお互い苗字呼びというのも初々しさがありますが、やはり下の名前で呼び合って欲しいですね。

風香って名前はまさしく菊池さんにぴったりな名前。はよ友崎くん。

あとはイイ感じなムードも期待しちゃっています。

 

 

その他

ここからは僕個人の意見です。多少批判的なこともあります。

演劇のクリスと菊池さんがマッチしていた演出は良かった。けどもどこか現実離れした、安っぽく思えてしまった。僕が読んだ限り、菊池さんの口から「好き」という言葉は見つけれなかった。もしかするとあったかもしれない。

最後もクリスとリブラが幸せになるエンドで良い感じに締めくくられていたが、菊池さんと友崎くんより演劇の話の方に感動してしまった自分がいる。みみみと菊池さん、友崎の三角関係だったが、みみみと菊池さんの線が弱かった。

菊池さんはみみみよりも蚊帳の外の日南を思っているのでみみみがかわいそうであった。

 

正直な話、菊池さんは日南攻略への踏み台として終わりそうな予感がある。ただ、理想がそうであって二人のキャラクターとしての感情はどうなのかは不明。プレイヤー目線の日南がキャラクター目線となれば違う関係性もありえる。

 

というかみみみの扱いが雑なのでは。6巻で告白したわりにあっさりしていた。

あとはなんだかんだ友崎くんが日南のラジコン(言いなり)になっている感が否めない。友崎のやりたいことをしているのもあるが、日南離れしていくのも人生というゲームの攻略なのではと思う。

日南と一緒にいる友崎を見て嫉妬する菊池さんも見てみたい気も少しはある。

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