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【弱キャラ友崎くん 6.5巻】感想・ネタバレあり

弱キャラ友崎くんLv6.5についての感想をまとめました。ネタバレありなのでまだ読んでいない人はブラウザバック推奨です。

 

読む前に私はあることに驚きました。

書店で弱キャラ友崎くん6.5巻を手に取って買っていません。amazonで購入したので、包装を開けるまで表紙も帯も見ていませんでした。

まさにこれを文春砲と呼ぶのが正しいでしょう。

日南葵、初めての彼氏。

「ええええーー」でした。あんだけ完璧な日南なのでいても全くおかしくないですが、少し戸惑いました。

 

後半につれて雑な感想になっているので注意です。

6巻の感想→弱キャラ友崎くん 6巻 感想 友崎くんは誰を選ぶのか?

1.プレパーフェクトヒロインの憂鬱

1章は中学生だった日南のお話でした。

テストの結果は3位で、パーフェクト前の日南。

そんなことを考えているときーーー事件が起きた

バスケ部の先輩から告白されました。告白を事件にとらえるところが日南らしい。でも、その後の出来事を考えれば誰もが事件と呼べますね。

先輩に告白された日南は、自分を高めるためのステージとして「はい」と返事をした。自分の感情・気持ちを考慮せずに合理的なところは中学から変わっていないです。

彰は、呼び捨てがいいんだ?

こんなこと日南ちゃんに言われたら、成仏してしまいます。中学の頃から魔王っぷりを発揮していたのですね。日南を攻略するのはLv100でも無理ゲーです。

女子バスケ部の先輩に校舎裏に呼ばれ、服部先輩と付き合ったことに大して理不尽に責められる日南。アニメとかでよくありそうな展開ですね。

日南「私、2年の間は試合に出たいって言うのやめます」

けじめをつけるために「先輩と別れる」のではなく、違うけじめのつけ方を提案した。

日南は反論をしたかったが、場の空気を読み、謝ってけじめをつけるというしかできなかった。たまちゃんならここで

「わたしは悪くない。男が取られたからって私のせいにしないでよ。」

と強く反論していたでしょう。前巻で日南が、今のたまちゃんでいてほしいと願っていたのは、正直な気持ちを言えない自分にはないものをたまちゃんが持っていたからでしょうか。

5巻の日南の許せないことは、何の努力もせずに他人を蹴落として望みをかなえることかもしれませんね。

 

そして、先輩の家にお邪魔する展開に...一人で盛り上がった自分がいました。

服部「キス、していい?」

日南「あるよ?ーーーキスもその先も」

服部先輩は中学生っぽいですが、日南のセリフは色っぽい女教師ですね。中学生でここまで余裕のある駆け引きができるなんて信じられません。唯一の中学生らしさが白色のソックスしか残っていません。あとはチーズが大好きなところでしょうか。

 

キスをしないままお付き合いは終わったのでしょうか?ファーストキスのチャンスが友崎くんか水沢に残っていると嬉しいです。

最後のセリフの

日南「少なくとも、私を追い越して1位になってくれるような男じゃないと、私の彼氏は務まらないかな?

これは友崎くんが日南の彼氏になるフラグと捉えていいのでしょうか?「おまえをオタクにしてやるから俺をリア充にしてくれ」みたいな展開になるのでしょうか?

 

今までは友崎くんに焦点を当てられて書かれていたので、日南に焦点があてられて新鮮でした。日南は中学のころから1位をとるためにたくさん努力をしてきたのですね。そして理不尽なことも色々体験してきたっぽいです。

 

服部先輩と日南が部屋で二人っきりのイラストがありましたが、

「べっどのへりに背を預け、座布団を敷いた床に直接座る形で二人は並んでいる。」

と小説ないでは書かれています。イラストは座布団を敷かず床に直座りしているっぽいです。

こんな細かいところですが、統一してほしかったです。

粗探しというより、日南さんの膝を心配して言っているのです。もしあの日南の脚がこれのせいで痛くなったら

服部先輩許すまじ。

 

私としたら、どうして日南が1位にここまでこだわるのか知りたかったのですが今後に期待ですね。

2.とある買い物について

友崎くんと日南が古着屋に冬用の服を買いにいくお話です。

6.5巻において友崎くんがLvアップする唯一の話です。この話が無かったら、友崎くんはレベルアップできずタイトルがLv6.5でいいのか?と疑っていたでしょう。

ファッションについて全く知識のない友崎くんに対して日南の「こいつ、だめだわ」と見る対応が面白かったです。日南さん楽しそうでした。

3.その恋バナの向かう先

中村と泉をくっつける合宿中のお話です。女子3人だけの恋バナのシーンです。

合宿に来ている中ならだれがいいかという話に。

日南「タカヒロか、友崎くんかな」

タカヒロを選んだのが4人の中で一番妥当だから(多くの女の子が選びそうな答えを)選んだのか、本当に少しは気になっているのか、どっちなのでしょう。

みみみ「竹井以外かな」

この時点では、みみみは友崎をただの友達としてみていたっぽいですね。どこで友崎が友達からみみみにとってのヒーローへとジョブチェンジしたのでしょうか?

泉「いつかこの二人のどっちかが、友崎と付き合うとかあったりして!?」

最終巻ではそんな展開もありそうですね。途中までは菊池さんと付き合って、最後の方で友崎くんが本当の気持ちに気づいて...とか。

 

とりあえず

「竹井、ドンマイだな!」

というか竹井だけ、名前まだ出ていないんですね。

4.言葉でしか知らない色

菊池さんの中学生の頃のお話でした。

風香「同じ周波数の声を持った女の子たちが集まっていて、私はそこからずれている。私にはあまり友達がいません」

中学のころの菊池さんもあまりクラスに馴染めていませんでした。現実から逃避するためなのか図書館に行く習慣がありました。

図書館では司書の郷田さんと仲のいい関係でした。ただ、菊池さんは友達とはまだ思っていませんでした。

ある日郷田さんに紹介されたのがアンディの「猛禽の島とポポル」という作品。

主人公のポポルに感動を覚え、自分も友達をつくろうと頑張ると決意したのです

 

しかし、勇気を出して女子グループに話かけにいったものの上手く行きませんでした。

郷田さん「もしまたなにかで失敗したり。辛くなったりしてもここは風香ちゃんにとっての森の湖だから、ってこと。」

菊池さんにとっては教室が人間やエルフの住む陸上で、図書館が炎人の住む森の湖でした。

郷田さんは菊池さんを思って「猛禽の島とポポル」を少しずつ読んでいました。「性格とか趣味が違う」と菊池さんに指摘されたので共通の趣味を持とうとちょっとずつ読んでいたのです。

こうして初めて大人の友達ができました。

そして菊池さんは中学を卒業し高校生に。

 

郷田さんのいない一人きりの図書館。

寂しく感じていた菊池さんの目に映ったのが、アンディ作品を読んでいる友崎くん。まあ、アンディ作品なんて友崎は読んでいなかったのですが、、

 

アンディを全く知らない友崎が、郷田さんが共通の趣味をもとうとアンディ作品を読んだように、アンディ作品を読み始めたのが菊池さんにとって嬉しいことだったのは違いないです。

ここから菊池さんのポポルの異世界が始まりました。トルネコの大冒険風に言ってみましたw

5.日記帳 二年目/五月~

菊池さんの日記帳です。

あまり菊池さんの心情は書かれていませんが、こんなふうに思っていたんだなといけないものを見るように気持ちで読んでいました。

 

一番最初に話したとき(ティッシュを借りた)は、実はあんなふうに思っていたとは。

菊池さんの日記「友崎くん、虫歯大丈夫なのかな?」

最初どういうことか分かりませんでした。友崎くん虫歯で痛そうにしていたっけ?と思っていましたが、おそらく笑顔の練習をしていたのが菊池さんには虫歯で痛そうにしていた風に見えたのでしょうね笑

日記の中では普通の恋する女子高生感が出ていて良かったです。

6.寒い朝、駅前にて

泉と中村のバカップルのお話です。

リア充については触れたくないので飛ばします。

7.振り切るためのスピードで

みみみが走りだす話です。

自分がどこに向かっているのか、目標がない。と悩むみみみちゃん。たまちゃんを支える役割に自分の居場所を見出していたが、たまちゃんは5巻の紺野の件でみみみの助けがいらないまで成長した。

みみみ「相変わらずうるさいな。まったくしょうがない、このみみみちゃんが返事をしてやろう。」

心のなかではこんな風におもっていたみみみちゃん。

変わっていくたまちゃんや友崎を見て

みみみ「じゃあ、私はなにをした?」

ブラックみみみちゃんがそうささやくのです。

周りは努力して成長していくのに自分は何者か分からず、何も成長していない。と悩むみみみちゃん。

日南も上手くいかないことがある、ストレス解消法について聞き、走ることにした。みみみの母親からもアドバイスを聞きとりあえず頑張るみみみちゃん。

 

追いランでとりあえず日南に勝つという目標を立て、努力しだした。そして追い出しランで葵に勝ったのだ。

 

みみみが悩みをもつ普通の女子高生なんだなと思った話でした。

8.彼女と餃子

「ぎょうざの満洲」の話

6巻で友崎がみみみのラーメンを食べている写真をとるために中華料理屋でご飯を食べているシーンです。

あのときは友崎目線だったので、みみみがどんな風に思っているか分からなかったですがこんなふうに思っていたとは。

「むう。ならもわかった、ちょっと困らせてやるもんね。」

「よーし、しめしめだね。」

「へん、ざまーみろ。」

これだけでご飯3杯いけます。

9.ドランク・オン・ノンアルコール

水沢のバーテンダーバイトの話。

特になし。

10.そして、そのあとの話

みみみが友崎に告白したあとの話です。

みみみ「私はもう言い訳できないくらいに。友崎のことが好きだったんだって。」

みみみも普通の女子高生と分かって安心しました。魔王日南さんがいるので霞んで見えていましたが、みみみも高スペックな女子高生で悩みなんてないと思っていました。

しかし、普段明るく振舞っているが男子に恋をする女の子です。

 

好きな子が気になってインスタのタイムラインを意味もなく更新したり、ラインのトーク画面を見返そうとするけど、既読がつくのが怖いみみみ。とてもかわいい。

友崎くんはすごいですね。自分だけではなく、周りの女の子を成長させるのですから。がくしゅうそうち並の便利さです。

 

感想

ヒロインの過去話やこれまでの話をヒロイン目線で書かれた巻でした。日南の初めての彼氏には驚きましたが、本当に好きだから付き合ったのではなく、自分の成長のために付きあったイメージでした。

日南が1位にこだわる理由について期待です。

6巻に続いてみみみの話が多かったです。次第に友崎に心惹かれるみみみ。自分が何か分からず、周りは成長していくのに自分は何もしていないと焦るみみみ。思春期ならではの悩みをもつみみみちゃんでした。

7巻でどういう展開になってもきっとみみみにとっての成長につながりそうです。正直なところ、振られる展開が予想していますが。

 

現在の売れ行きから想像するにアニメ化ありそうですね。私は期待しています。

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