ラノベ

ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの? だって好きなんだもん 感想

MF文庫Jのライトノベル新人賞の佳作の『ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの? だって好きなんだもん』のネタバレあり・感想です。

 

正直に言うと冒頭を読み始めたところでは

つまらない、描写がしょぼ

 

と思う始まり方でした。

しかし、せっかく買ったから最後まで読もうと思い読み進めていきました。

 

すると

 

あれ、読みやすい文章、そして話もなかなかおもしろいぞ

 

中盤から一気に面白くなっていく尻上がりなラノベでした。とは言ってもめちゃくちゃおもしろかったと聞かれれば

「おうふww」となりそうなラノベです。

絶対おもしろいという保証はもてません。

ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの?のあらすじ

「優吾(ゆうご)よ、そんなに天真陽毬(てんしんひまり)が好きなのか?」「あぁ。俺は天真が好きだ」「ど、どうして我(われ)のことをす、好きになってくれないのだ。我はこんなにも美しくて胸も大きいというのに。我は優吾のことが好きだ! だからわ、我と付き合ってください!」「すまん月宮。俺はお前とは付き合えない」「そんな!? 我じゃダメなのか? お前の想いは絶対に天真には届かないぞ。何故なら、我がラブコメの神様でこの力で優吾の告白を邪魔し続けるからだ!」「お前はそんなに俺の恋を邪魔したいのか?」「うん」「即答!?」「だ、だって……わ、我は、優吾のことが好きなんだもん! だ、だから、優吾は早くあの女を諦めて、わ、わわ、我を好きになってください!」

ストーリーを簡単に説明すると、主人公・優吾が好きな女子・陽毬に告白するとパンツが降ってきたり、テレポートしたりと邪魔される話です。告白しても毎回邪魔されてなかなか好きだという気持ちを伝えれません。

それはあるラブコメの神様の仕業でした。そのラブコメの神様は同じクラスメイトの月宮アテナ。彼女は優吾のことが好きで誰かにとられるのが嫌で邪魔をしていました。

 

邪魔されても優吾は告白するのはあきらめせん。何度もtryを繰り返す話です。

 

特設サイトで試し読みができます。

特設サイト

 

ここからはネタバレあります。

感想・ネタバレあり

主な登場人物について。

登場人物

桐島優吾:主人公、ひまりのことが好き。平凡な男子高校生

天真陽毬(てんしんひまり):学園のアイドル。高校1年生のときは地味系の女子

月宮アテナ:ラブコメの神様。優吾のことが好き

月宮ユノ:アテナの妹。ちなみにユノもラブコメの神様

湊千歳:見た目が美少年の女子。ハンドボール部

告白すると毎回邪魔が入る

学校の屋上で主人公・桐島優吾が好きな女の子・天真陽毬に告白するシチュエーション。ちなみに場所は屋上。告白と言えば夕日の見える屋上。そして夕日で女の子の顔が赤らむのが最高でしょう。

それか校舎裏。誰にも見られていない二人っきりの場所が告白に最高の場所でしょう。

しかし、告白した瞬間にテレポートしてしまう。

 

陽毬がかわいい

陽毬の初恋話。優吾が恋に落ちたのは1年前。どしゃ降りの日、傘を貸してくれたときの笑顔にころっといってしまった。

そのときの陽毬は地味系女子。それからイメチェンしみんなに好かれるアイドル的存在となった。

今月だけですでに20人以上の男子から告白されている。

どんなマンモス学校なの!やばくないと思ってしまいました。

 

自分を名前呼ぶする女子

私は自分のことを名前で呼ぶ女子嫌いなのであまり好きとはなれません。小説的には会話で自分のことをわたしではなくてひまりと呼べば誰が話しているのか分かり易いので小説では便利なのでしょうか?

 

実は変態

こういったアイドル系女子は何か二面性を持っています。そして陽毬も持っていました。

 

優吾の体操服のにおいをかぐとんでもない変態やろうでした。そして体操服を着るまでするど変態でした。

変態さを知った優吾がどうなるのかも楽しみです。

ラブコメの神様の月宮

中盤あたりまでは

 

この女うざい

 

と思っていました。好きな男子が他の女子にとられるのが嫌で神の力を行使するだけのくそやろう。

 

 

自分で何とかしようとはしないものか?と思っていました。

かなり嫌いの女子でした。

 

しかし、後半にあたり

衝撃的な事実が明らかとなります。

 

ひまりと上手くいけたのは月宮がラブコメの神様の力を使って助けてくれたからだ

 

私は手のひら返ししました。

 

この女いい奴だ

 

なるほど、月宮がどうしてさえない優吾が好きになったか明らかにされてきませんでしたが、応援しているうちに好意を寄せていったようです。

実はそれ以前に優吾とは出会っていてアテナの初恋相手でした。

 

陽毬と上手くいけたのは月宮の助けがあったから。そして月宮がそれを伝えなかったのは優吾が自分の力で陽毬と親密になれたと思わせたかった。

 

異性の友達の恋を応援しているうちに自分も好きになっていく残念な友人の立ち位置です。

一番地味な主人公

陽毬も月宮も個性が強いキャラだったので主人公が地味に見えてしまいました。

 

あとは主人公の考えがぶらついていると思ってしまいました。

月宮に告白されたとき素直に好意を受け止めていました。

この主人公なら、告白は嘘に違いない。または誰かのいたずらだと思うはず。そもそも、月宮は自分のことを嫌っていると思っているので簡単に信じるのは主人公の性格上あまり考えられませんでした。

 

口に出す言葉と独白の部分に違和感を感じました。

 

気になったところ

謎のチリトリ推し

掃除の場面。どうしてそこまでチリトリという単語が出てくるのか?なんか伏線でもあるのかと気になってしまいました笑

おうふ

「おうふ」というネットスラングがあるのをこのラノベで知りました。

オタクが質問されたときに答える言葉です。

 

感想まとめ

ヒロインたちがかわいいかった。現段階では陽毬と月宮アテナしかアプローチしていませんが、今後はユノや千歳もアタックしてくるのでしょうか。

 

ただ、主人公が地味。そして今後の話の展開が難しそうな感じでした。

優吾が告白するまで月宮がひたすらに邪魔をするという繰り返しになりそうなので話を広げるのが難しそうです。

 

文章はシンプルで優吾視点、独白が多めでした。読みやすい文でした。

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