ラノベ

【感想】虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くんplan.2の感想です。新キャラの歌ノ森夕緋(うたいのもりゆうひ)が人生攻略本の手伝いに加わり、九木野瀬の過去が明らかになる話だった。

キャラの雑談・会話は1巻同様おもしろかったけれど、話がそれほど進まなかった。もう少し進歩してほしかった。というか完結じゃないよね。まだ続きでるよね?

あらすじ

周囲の心を殺すほどの圧倒的な才能『虐殺スペック』。低スペックな俺、九木野瀬伊吹は、“万能”の虐殺スペックを持つ絶対的美少女・赤三月朝火の人生攻略本制作に巻き込まれてしまった。夏休み前の休日に出かけた俺は、本屋で出くわした朝火に誘われ、黒花とともにテニスの試合を見学することに。試合を優位に進めていた朝火だが、あろうことかケガをしてしまう。真意を問いただすと、「人間関係」の攻略法のためにサンプルを取ったとか言い始め!?そして、『あいつ』も学校にやってきて―。低スペックが虐殺スペックと挑む人生攻略本制作、第2巻

新キャラ歌ノ森夕緋

新キャラの夕緋。彼女の虐殺スペックは「戦争」。

本の帯に次なる攻略は「戦争」!?とあったので本物の戦争をするのか?と思っていたが全然違っていた。

彼女がしているのは会社経営。彼女の親が通信系の会社を営んでおり、歌ノ森はそれの総合統括をしている。戦争とは利益の奪い合いのことだった。

東京ドームを30個買えるほどのお金もち。まじぱねー。

気になったので東京ドームの値段を調べてみたが、いくらで買えるかはググってもでてこなかった。そりゃそうでしょね。東京ドームを買いたい人がいるのかって話。

分かる範囲で東京ドームの不動産価値は約800億円くらいという数字が。建設費で300億円かかっている。つまり歌ノ森は2兆4000万円ほど持っていますね。は、半端ない。。。

黒花に彼女にするならだれ?って聞かれたとき、九木野瀬はバカっぽい女の子が好きだからと黒花と答えていた。九木野瀬の返答が本心なのかは分からないが、

九木野瀬くん、結婚するなら歌ノ森がいいよ

 

ひとつ気になったのはわざわざ戦争の虐殺スペックとする必要があるのか?普通に経営とかマーケティングとかでも良かったのではと。とはいえ虐殺スペックと戦争の組み合わせは案外ぴったりなのでこれでいいのかもしれない。

ストーリー

2巻の内容は赤三月さんのテニス大会、歌ノ森の登場、そして音楽室で閉じ込め。

赤三月さんと学校に閉じ込められて甘い話があるのかと期待していたが、一切そんなことはなくシリアスでけっこう重たい話、九木野瀬の過去の回想だった。

故意でないにしても自分(歌ノ森)のせいで九木野瀬がピアノをあきらめざるを得なくなってしまった。

九木野瀬は歌ノ森を恨んではいないが、歌ノ森は今も罪を背負っている。彼女がどのように吹っ切れるの今後のポイントとなってくるだろう。

 

そして九木野瀬も虐殺スペックをもつ歌ノ森に憧れを抱いていた。事件を機に彼女の心の弱さが露見し彼女に失望した。そんな理想を勝手に思い描いていた自分にもがっかりした。

自分が憧れていたものがじつは張りぼてだったら心が折れるかもしれない。ただ、そんな事件を起こして一切謝らずにいつも通りいたら歌ノ森はそれこそ人ではないのではと。ましてや、好きな人を傷つけてしまったのだから平然としているほうが逆に怖いくらい。

まとめ

2巻は九木野瀬の過去、歌ノ森との関係とけっこうシリアスな話でありながら、赤三月との会話のキレは健在だった。赤三月とふたっりきりだったり最後の揉むシーンもあったりとラブコメしてきた。何より無駄な情景描写がなくてほんとに読みやすい。

 

歌ノ森も普通の人間と知った九木野瀬。そして過去のトラウマを引きずっている歌ノ森。赤三月を普通の女の子と気づいた九木野瀬。どう転がるの続きが気になる。

ってか、ほんとに続きでますよね?

作者のあとがきがいかにもこれで終わりな書きぶりでしたが、1巻もそんな感じだったから続きは出ますよね。

やっと3人、黒花もいれれば4人の抱えているものが分かってきてどうなっていくのか楽しみなので続き待っています。

 

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