ラノベ

『七つの魔剣が支配する』感想・ネタバレあり 最後に一本とられた!!

twitterで重版決定!やおもしろかったという感想ツイートが流れたり、本屋でやたら気になっていた『七つの魔剣が支配する』を読んでみました。

 

読んでいるうちはよくある学園ファンタジーものでしたが、最後の最後のエピローグで裏切られました。

これはおもしろい!!
一気に虜になりました。

非常におすすめのラノベです。

七つの魔剣が支配するのあらすじ

春―。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。そんな魔法使いの卵たちを迎えるのは、桜の舞う満開街道と魔法生物たちのパレード。が、希望に胸躍らせるのも束の間。キンバリーの孕む数々の脅威が彼らに襲い掛かる。気まぐれに生徒を飲み込む地下迷宮、怪物じみた上級生たち、亜人種の人権を巡る派閥の対立―。そんな魔境を仲間と生き抜く中、オリバーは一人の少女と縁を結ぶ。腰に日本刀を提げたサムライ少女―ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今、始まる。

感想・ネタバレあり

よくある魔法+剣

キンバリー魔法学校に入学した主人公・オリバー。

入学式のパレードで出会った仲間たちカティ、ミシェーラ、ガイ、ピート、そして東方のサムライ・ナナオ。1巻から主要キャラが6人も登場します。登場人物が多いほど話が進めにくい、複雑になりやすいですがかなり自然と話に溶け込んでいました。

どのキャラもいい感じに個性があって今後にも期待できそう。カティは亜人種の人権についてミシェーラは高貴の家系、ガイはあほっぽいけど仲間思い、ピートは平民出身ハリポタでいうハーマイオニー的な立ち位置が期待できそう。

 

世界観はハリポタみたい。英国が舞台っぽい。魔法と剣両方の能力が重視されている。かつて魔法使いが剣士との立ち合いで負けてしまったことを受けて杖剣という剣にもなる杖を帯刀するようになった。

どちらかというと魔法というよりは剣のバトルの方が多かった。ただおそらく魔法を使って身体を強化しているはずなのでどちらも重要なのでしょう。

主人公の目的が不明のまま進む話

大体の学園もののラノベは主人公が学園にきた理由が説明されます。学戦都市アスタリスクは姉の行方を追って入学したり、よう実では親の手から逃げるためにと主人公の目的があります。『七つの魔剣が支配する』では書かれていませんでした。主人公の過去も触れられずに話が進んでいきます。

3人称視点なのでオリバー(一応主人公)の独白がありません。どのような考えをしているのか書かれていないので主人公感が無かったです。どちらかと言うとナナオの方が主人公ぽかった。

よう実よりも主人公の空気が薄かったというかキャラとして掴めにくかった。

 

七つの魔剣が支配するはW主人公みたい。復讐のために剣を振るオリバーと強敵との仕合わせのためのナナオ。この二人が対比して今後は書かれていくはずでしょう。

 

最後に明らかにされた衝撃の事実

最後のエピローグを読んで一気に話の方向性が変わります。みんなで仲良く学園で魔法や剣などを学ぶ話から復讐のために戦う話に変わります。

 

読んでいるときは主人公の最終目的が無く次巻が全く気になっていなかった。この調子なら1巻で買うのを辞めようと思っていた。

でもエピローグで

これは2巻も買わないと!!と思わざる展開だった。

 

そしてAmazonでポチってしまった。見事な手のひら返しを決めた?決められてしまった。

 

明るいファンタジーものからダークなファンタジーに一転した。主人公の目的が殺された母親の復讐のためにキンバリー学園に入学と明らかにされた。主人公が学園と敵対する話という予想外の話でした。

 

オリバーは1巻で傍から見ればいたって普通の生徒だったのでそれだけに衝撃が大きかった。1巻の内容はそれほど大きな事件も起きず平凡な学校生活だったのも最後の演出のためだったかもしれない。

最初のプロローグ

最初のプロローグを読んで意味が分かった人はいないだろう。私も???だった。

1巻を読み通して何となくは分かった気がする。狙われていた女性はオリバーの母親。そしてその女性を狙っていたのがキンバリー学園の先生たち7人。オリバーの仇敵は401Pで説明されていた。

そして学園の先生たちは魔人。魔人=悪なのか、それとも魔法が使える人だから魔人なのかは分かりません。オリバーにしたら倒すべき仇なのは間違いないでしょう。

 

テーマが豊富

色々とテーマがあるストーリーであった。

7つの魔剣。オリバーの魔剣。亜人種の人権問題。魔法使いと平民。学園とは?

気になるところが多い。

まとめ

序盤中盤といたって普通の学園ファンタジーもの。しかし最後で一気にダークな話になった。

想像とは違ったが今後の続きが気になる終わりだった。

文章もまあまあ難しめ、描写も丁寧。説明文もくどいと感じるくらい事細かな印象。セリフが長いので読むのに時間がかかった。1巻から400ページ。終盤で面白くなってくるので出来れば最後まで読んでほしい。

キャラも意味不明な行動をとることもなく何らかの信念を持っている。自然なストーリーの流れで読みやすかった。2巻も読むつもりである。

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