ラノベ

俺ガイル1巻から3巻まで読み返してみた!感想

俺ガイル13巻が発売されたのでもう一度1巻から読み直してみました。自分なりに大事そうな箇所を引っ張ってきました。13巻を読んでから読むと色々思うことがあります。

これほどリアルに書かれているラノベはないのではないでしょうか?むしろリアルを超えているまであります。

とりあえず1巻から3巻まで読み返しました。1巻から3巻までは八幡と由比ヶ浜がメインといった感じでしょうか。交通事故の犬の飼い主が由比ヶ浜と知り、ぎくしゃくした関係を終わりにしてまた始めなおす。

俺ガイル1巻

「そうじゃねぇよ。……なんだ、その、変われだの他人に俺の自分を語られたくないだっつの。だいたい人に言われたくらいで変わる自分が自分なわけねぇだろう」41ページ

「変わるのなんて結局、現状から逃げるためにかわるんだろうが。本当に逃げてないなら変わらないでそこで踏ん張んだよ。どうして今の自分や過去の自分を肯定してやれないんだよ」42ページ

「それじゃあ悩みは解決しないし、誰も救われないじゃない」42ページ

「世の中が優しくなくて正しくないからな。さぞ生きづらかろう」55ページ

「ボランティアとは本来そうして方法論を与えるもので結果のみを与えるものではないわ。自立を促すというのが一番近いのかしら」87ページ

「努力しても夢が叶うとは限らない。むしろ叶わないことの方が多いだろう。でも、頑張った事実さえありゃ慰めにはなる」123ページ

「歪んでても押さなくても間違っていても、それでも貫けるならそれはきっと正しい」182ページ

1巻の感想

改めて1巻を読み返すと、由比ヶ浜っておバカキャラだったのですね。キャラではなく真正のバカなのでしょう。周りに合わせるだけの由比ヶ浜が、本音で言い合う八幡や雪ノ下に憧れ感化されて変化します。もちろん、今までの空気を読んだまま。12巻13巻では、周りを見てそして自分の意志を持つ強キャラまで成長しています。

八幡は変わらないことが正義。雪ノ下は努力もせずに変わろうとしない人が嫌い。どうしてこうも正反対な考えを持ってしまったのでしょうか?

 

八幡は過去の告白がトラウマなのでしょう。告白をしてからひどい目にあった。だから今のままの自分がいい。何も変わらない関係を望んでいます。結局は怖いのでしょう。臆病なのです。

一方の雪ノ下は他人が羨むほどの美貌、知識、運動、礼儀などを持つ。そのため小学校、中学校ではいじめにあった。自分は変わろうという努力もせずに他人を蹴落とすその考えが嫌いでした。

 

おなじぼっちでもありながら、自分を卑下してきた八幡と他人から妬まれいじめられてきた雪ノ下。

ただ、二人に共通しているのは信念を貫くことです。どんだけ周りの視線が気になっても批判されても材木座は中二病であり続けています。そこに八幡は何か同類なものを雪ノ下に感じたのでしょう。

俺ガイル2巻

「負い目に感じる必要も同情する必要もない。……気にして優しくしてんなら、そんなのはやめろ」257ページ

2巻はシリアスより日常よりな話でした。由比ヶ浜を加えた3人の奉仕活動をしていました。2巻での葉山がイケメンの優しい男でした。

2巻の感想

まだガラケーとスマホが共存していた時代だったんですね。ラインという便利なアプリが無かった時代、SNSもまだ多くの人には使われていなかった。そんなところに俺ガイルの時代の変化を感じました。最近の俺ガイルは作中でTwitterを使っているんですよね。

葉山の依頼がありました。チェーンメールの話です。最後まで誰がチェーンメールの犯人か明らかにされませんでした。葉山が犠牲となることで一応は戸部、大和、大岡の3人で班を組みました。

 

由比ヶ浜は猫が嫌い、苦手です。その理由はいなくなるからです。昔団地で隠れて飼っていた猫がいなくなってしまった。猫は死ぬ寸前に飼い主のもとからいなくなる。今の由比ヶ浜の気持ちと似ています。

2巻最大の山場は比企谷が交通事故にあったときに助けた犬の飼い主が由比ヶ浜だったのを知ったことです。

優しくしてくれる女性は嫌い。自分に優しくしてくれるのを勘違いし告白しトラウマになっています。思春期の男性なら、気軽に声をかけてくれる女の子に対して「こいつ、俺のことが好きなんじゃね」と思います。私も中学の頃思っていました。すべての行動に対して何らかの意図があるのではかと考え込んでいました。まあ女の子からしたら、意味もなく言っているのをそのあと気づきましたけど。

 

俺ガイル3巻

2巻では犬の飼い主が由比ヶ浜ということを知った八幡。

自分のことが好きな女子がいるわけがない、ましてやカースト最上位の由比ヶ浜。自分がひどい勘違いしているだけ。由比ヶ浜が俺に対して優しいのは同情だから。由比ヶ浜が自分のことが好きなわけがないと結論を下す。

しかもたまたま自分がその場にいて犬を助けただけで、自分でなくても良かったはず。

 

「職場見学の以来、青空を見た覚えがなかった」18ページ

「リセットすることで俺は心の平穏を取り戻し、由比ヶ浜は負い目から解放されもとのリア充ライフへと回帰する。選択肢として間違っちゃいないはずだ。いやむしろ正しい」19ページ

「てっきり、あなたは犬派だと思っていたけれど……」
「はぁ?なんで?」
「……あんなに必死だったからよ」89ページ

「あ、やっぱいい!いい、大丈夫。なんでもない……。休みの日に二人で出かけたらそんなの決まってるよね。そっか……なんで気づかなかったかなー、あたし。空気読むのだけが取り柄なのに……。」94ページ

「衝動買いか。まあ、買い物にはよくあることだな」
「……」
雪ノ下は何か言いたげに口を開いたが、言いかけてやめる。俺をちらっと見てからふいっと視線を外すと、そのまま一人でレジに行ってしまった。127ページ

「もうお前は俺を気にかけなくていい。だから、これで終わりだろ」
これで解放されるのだ。全部終わりにできる。痛々しい勘違いも見当違いの自衛行動も。たぶん、これすらも痛々しい勘違いで見当違いの自衛行動なんだろうけど。238ページ

偶発な事故で芽生えただえけの感情を、自己犠牲を払ったおかげで向けられた同情を、他の誰かが救ったとしても生まれていた可能性のある恋情を本物と認めることはできない。239ページ

感想

小町と東京わんにゃんショーにいくと雪ノ下と出会った話です。雪ノ下が迷子になるのは自分の意志を持たず人についていく・自立がなかった、自分のあり方に迷っているからとほのめかすために迷子属性があるのかと深読みしてしまいます。

そして雪ノ下と八幡の二人が一緒にいるときにちょうど由比ヶ浜と出会います。由比ヶ浜が勘違いするのも当然でしょう。もとから奉仕部に二人だけの空間があり、しかも傍から見れば会話も楽しそう。

ここで八幡が否定しないのも、めんどくさいところです。言わなくても分かるだろうという八幡の言う本物について少し語られていました。

 

少しずつ雪ノ下さんが八幡に感情を抱きはじめています。どんな感情かは雪ノ下自身理解していません。

 

由比ヶ浜が自分にやさしくするのは交通事故の負い目を感じてと八幡は言い訳しています。由比ヶ浜が八幡に対して抱く恋心に気づいているはずです。しかし、偶然助けた自分に向けるのは間違っている。それは本物と呼べない。八幡は理想が高いというよりも何度も出てくる自意識の化け物ですね。

一度間違った関係を終わりにして、また始めだす二人だった。13巻と似たような展開ですね。サブタイトルもようやく彼と彼女の始まりが終わるとなっています。

 

こう振り返ると八幡はヘタレ野郎です。青春ブタ野郎の咲太君の方がよっぽどましなのではないでしょうか。

1から3巻までの振り返りはこのへんで。

俺ガイル4巻 感想。八幡という男

俺ガイル13巻 感想【ネタバレ有り】 雪ノ下の願いとは?

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